COLUMNコラム

超簡単!わずか5分でできるhttpからhttpsへのリダイレクト設定

httpとhttpsの違いを知る

httpとhttpsの基本的な仕組み

 HTTP(Hypertext Transfer Protocol)は、ブラウザとウェブサーバー間で情報をやり取りするための通信プロトコルです。一方、HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)は、このHTTPにデータの暗号化機能を追加したものです。HTTPSではSSL/TLSと呼ばれるセキュリティ技術を使用することで、通信内容を第三者から守る仕組みが導入されています。これにより、インターネットを利用する際、情報の盗聴やデータ改ざんといったリスクを軽減させることができます。

なぜhttpsが必要なのか:安全性とSEOの視点

 HTTPSを利用することで、サイトの安全性が大幅に向上します。HTTPでは送信されるデータが暗号化されないため、第三者に盗聴や改ざんされるリスクがあります。しかし、HTTPSではSSL/TLSによるデータ暗号化により、情報の機密性を高めることができます。特に、個人情報や決済情報を扱うサイトではHTTPS化が必須とされています。

 さらに、SEOの観点からもHTTPS化は重要です。Googleは2014年8月にHTTPSをランキング要因として使用すると公式に発表しており、HTTPS化したサイトを検索結果で優遇する傾向にあります。これにより、HTTPからHTTPSへのリダイレクト設定はSEO対策としても不可欠と言えます。また、HTTPS化により「保護された通信」としてユーザーに安心感を提供できるため、結果的に離脱率の低下や信頼性向上につながります。

SSL証明書とは?https化の鍵

 SSL証明書は、HTTPS化を実現するための鍵となる技術要素です。これは、Webサーバーとユーザー間の通信を暗号化するために使用され、サイトの運営者が信頼できる人物であることを証明するためのデジタル証明書です。SSL証明書には、無料のものから有料のものまでさまざまな種類があり、Webサイトの規模や目的によって適切な証明書を選択することが求められます。

 具体的には、SSL証明書を導入することで、サイトのURLが「http://」から「https://」に変更され、ブラウザ上に鍵アイコンや「保護された通信」という表示が加わります。これにより、ユーザーは安全なサイトであると判断できるようになるため、HTTPからHTTPSへのリダイレクト設定を行う際に欠かせない要素となります。

httpsへのリダイレクト準備

必要な環境とツールの確認

 httpからhttpsへのリダイレクト設定を行うには、まず必要な環境とツールを確認しましょう。WebサーバーはApacheやnginx、IISなどさまざまな種類がありますが、どのサーバーにもリダイレクトの設定機能がありますので、ご使用のサーバーを事前に確認しておきましょう。

 また、SSL証明書を導入するために、証明書を提供する認証機関(CA)から証明書を取得する必要があります。無料で利用できる「Let’s Encrypt」や、有料の証明書サービスなど、用途や予算に応じて選択してください。

 SSL証明書を導入するには、サーバー管理画面へのアクセス権限、もしくはコマンドラインでの操作権限が必要です。さらに、.htaccessファイルを編集する場合には、FTPクライアントやテキストエディタなどのツールがあると便利です。

SSL証明書の導入方法(簡略版)

 https化を進めるためには、SSL証明書の取得とサーバーへの導入が必須です。最も一般的で簡易的な手順は以下の通りです。

1. 認証局(CA)でSSL証明書を取得します。無料の「Let’s Encrypt」を使用する場合、サーバーに専用のツール(例:Certbot)をインストールして自動的に証明書を取得できます。

2. SSL証明書を取得後、サーバーの設定ファイル(例:Apacheのhttpd.confやnginx.conf)に証明書のパスを記述します。これによりSSL通信が可能になります。

3. サーバーを再起動して設定を有効化します。これで、httpsでの接続が可能になります。

 サーバーの種類や利用しているホスティングサービスによって手順が異なる場合がありますので、マニュアルやサポートドキュメントを確認するとスムーズに進められます。

準備段階で知っておきたい注意点

 httpsへのリダイレクトを行うにあたり、準備段階で注意すべき点があります。まず、正確なリダイレクト設定が重要です。不適切なリダイレクトは、ユーザーや検索エンジンのアクセスを妨げる可能性があります。

 また、SSL証明書の有効期限を管理する必要があります。多くの無料SSL証明書は90日間の有効期限が設定されているため、期限切れを防ぐために自動更新を設定しておくと安心です。

 さらに、httpとhttpsが混在する状態を避けることが大切です。混在状態(いわゆる「ミックスコンテンツ」)は、安全性の面でもSEOの面でも問題を引き起こします。特に、内部リンクや外部リソース(例:画像やスクリプト)がhttpのままで記述されていないか確認しましょう。

 https化のプロセスを進める前に、現在のWebサイトのバックアップを取っておくことも忘れないでください。何らかの設定ミスが起きても、バックアップがあれば元の状態に復元が可能です。

実際にリダイレクト設定を行う方法

.htaccessファイルを編集する手順

 HTTPからHTTPSへリダイレクトする方法の中で、.htaccessファイルを使う方法は最も一般的で簡単な手法です。このファイルは、Apacheサーバーを利用している場合にサーバー動作を制御するために使用されます。まずは、.htaccessファイルがサーバーに存在していることを確認してください。もし存在しない場合は、新規作成する必要があります。

 編集する際はテキストエディタを使用してください。そして必ずバックアップを取るようにしましょう。万が一設定を誤ると、サイト全体がアクセス不能になる可能性があるためです。

記述例:サイト全体をhttpsへリダイレクト

 サイト全体をHTTPSにリダイレクトするには、以下のコードを.htaccessファイルに追加します。この記述は、HTTPでアクセスされた全てのリクエストをHTTPSにリダイレクトします:

RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

 このコードの意味を簡単に説明すると、`RewriteEngine on`でURLの書き換え機能を有効にし、`RewriteCond %{HTTPS} off`で現在の接続がHTTPである場合だけ動作する条件を設定しています。そして、`RewriteRule`でHTTPのリクエストをHTTPSのURLへリダイレクトする指示を与えています。特に「301リダイレクト」というステータスコードを指定しているため、検索エンジンに対して恒久的なリダイレクトであることを伝えることができます。

サーバーに設定を反映させる方法

 .htaccessファイルを適切に編集した後、そのファイルをサーバーにアップロードして設定を反映させます。FTPクライアントを使ってサーバーに接続し、サイトのルートディレクトリ(トップレベルのフォルダ)に配置してください。すでに存在している.htaccessファイルに記述を追加する場合は、上書きしないよう追記形式で編集してください。

 アップロード後は、ブラウザでHTTPのURLにアクセスし、HTTPSにリダイレクトされているか確認してください。同時に、Google Chromeのデベロッパーツールなどを利用し、レスポンスヘッダーを確認してステータスコードが「301」となっていることを確認することで、設定が正しく機能しているかを確認できます。

httpsリダイレクト後のサイト確認と運用

https化が正しく機能しているか確認する方法

 httpsへのリダイレクト設定を行った後、まずは設定が正しく機能しているかを確認することが重要です。最初にチェックすべきことは、ブラウザのアドレスバーにアクセスした際、URLが「http://」ではなく「https://」で表示されるかどうかです。もし「http://」から自動的に「https://」にリダイレクトされていなければ、設定に何らかの問題がある可能性があります。

 また、リダイレクトの挙動を確認するためには、リダイレクトチェッカーなどのオンラインツールを使用すると便利です。これらのツールを利用すると、正しいリダイレクト方法(例えば、301リダイレクト)が適用されているかどうかも確認できます。この301リダイレクトは、SEOの観点から古いURLの評価を新しいURLに継承するため、非常に重要です。

 さらに、Googleサーチコンソールを使ってインデックス状況を確認しましょう。「URL検査ツール」を利用して、Googleがhttpsページを正しく認識しているか確認すると安心です。

ユーザー視点での動作チェック

 https化が正しく機能しているだけではなく、ユーザー視点での動作チェックも欠かせません。実際にサイトを訪れ、ページの読み込み速度やデザインの崩れがないか、リンクが正しく動作しているかを確認してください。一部のページや内部リンクが引き続き「http://」のままになっている場合、警告が表示される可能性があり、ユーザーが不安を抱く原因になります。

 特に注意が必要なのは、外部からのリンクやSNSのシェアURLです。これらがhttpのままの場合、正しいhttpsへリダイレクトされることを確認しましょう。また、画像やスクリプトが引き続きhttp経由で読み込まれていると「混在コンテンツ(Mixed Content)」警告が表示され、サイトの安全性に対する信頼が損なわれる可能性があります。Chromeのデベロッパーツールや拡張機能を活用して、これらの問題を効率的に特定することができます。

運用上のトラブルシューティング

 httpsリダイレクト後に発生する可能性のあるトラブルには、いくつか注意すべき点があります。たとえば、リダイレクト設定のミスでループが発生し、サイトが正しく表示されなくなることがあります。この場合、.htaccessファイルやサーバーの設定を再確認してください。また、一部の古いブラウザやデバイスでは、SSL証明書が正しく認識されないことがありますので、第三者機関のSSL診断サービスを利用して、証明書の適切な設定をチェックしましょう。

 さらに、検索順位が一時的に低下することがありますが、これは正常な現象です。Googleが新しいhttpsページをインデックスするまで時間がかかるため、サイトマップを更新して再送信し、できるだけ早くHTTPS版のページをインデックスしてもらうことが重要です。加えて、リダイレクト後はサーチコンソールやGoogleアナリティクスでトラフィックの変化をモニタリングし、不自然な動きがあれば詳細を調査することをお勧めします。

 最後に、ユーザーからのフィードバックを受け付ける体制を整えましょう。不具合が見つかった際、迅速に対応できることで、信頼性の高い運営を続けることができます。

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